今年も世界各地で紛争が続き、依然具体的な終息の姿は見通せないまま、その影は日本にも及ぶ。一方で、平和を生み出そうとする者の意志は、様々な形で、また長い年月にわたって積み上げられ、粘り強い歩みとともに、確かな実りをも見せてもいる。

2023年10月に勃発したイスラエル・ハマス戦争は、双方による攻撃にとどまらず、ハマスを支援する他の地域にも広がる。1年で、イスラエル側の死者は千600人以上、負傷者は1万9千人以上、ハマスが支配していたガザでは、死者4万1千人以上、負傷者9万6千人以上の報告。イスラエルのヒズボラへの攻撃で、レバノンでは2千人以上の死者がでた。日本でも、現地報告会や祈り会が行われ、特に破壊、食料不安、感染症などに苦しむガザ地区への支援が呼び掛けられるとともに、「対立するもの同士の和解」「すべての暴力に反対する」祈りが捧げられた。

ロシアによるウクライナ侵攻によって始まった戦争も、戦火は収まっていない。ウクライナ軍は徹底抗戦の構えを見せるものの、武器や兵員不足が深刻化し、厳しい局面が続く。欧米はウクライナに供与したミサイルでの、ロシア領内への攻撃を可能にしたが、ロシアは中距離弾道ミサイルを使用。プーチン大統領は、核兵器の使用も示唆した。現地キーウでは、船越宣教師が被災者支援や傷病兵のサポートを続け、その働きはNHKでも報道された。

軍事クーデターから3年以上がたっても、ミャンマーでは軍による空爆や砲撃が続き、、、、、

2024年12月22・29日号 06面掲載記事)