昨年12月、フィリピン南部に壊滅的な被害を与えた超大型台風ボーファ。昨年12月25日のフィリピン国家災害管理委員会の発表によると、被災者620万人以上、死者・行方不明者千901人に上った。ボーファはフィリピン教会にも多大な被害を与えている模様だ。

 現地パートナーのハンズ・オブ・ラヴ・フィリピン(HOLPFI)のディレクターで日本国際飢餓対策機構(JIFH)現地スタッフの酒井保氏によると、JIFHはHOLPFI、韓国飢餓対策機構(KFHI)と協力。地元教会のグループ、クリスチャン・アンド・ミッショナリー・アライアンス・チャーチズ・オブ・フィリピンズ(CAMACOP)とも連携し、被災者を支援。緊急支援を指揮するCAMACOPのエリセオ・セラノ牧師によると、所属教会中25教会が被災し、うち16教会が全壊。ユニオン・アライアンス教会は屋根すべてが吹き飛ばされ牧師館が一部破損。10月に改築を終え11月に感謝のお祝いをしたばかりのモンカヨアライアンス・ゴスペル教会は、屋根全体が飛ばされ教会の正面だけが残った。また9教会が半壊、932家族が被災。CAMACOPはミンダナオ島北東部教区(NEMD)を通じこれまで支援パックを570、現地教会と他団体は同地域で375パックを配布。CAMACOPに所属していない人々にも支援物資は配布され、今後も支援活動は継続される。
 【募金窓口】郵便振替00170・9・68590、日本国際飢餓対策機構(記入欄に「フィリピン台風」と明記)。 詳細はURL http://www.jifh.org/news/2012/12/philippines-bopha-typhoon2012relief2.html

写真=暴風で屋根も会堂も飛ばされた現地の教会(写真提供=JIFH)