1927年にW・M・ヴォーリズの設計事務所により設計された日基教団・福島新町教会(福島市新町8ノ6、瀧山勝子牧師)は、東日本大震災で礼拝堂などに大きな被害を受けたが、昨年11月25日に修復が完了した。

 築83年の福島新町教会は、礼拝堂の外部は3階の塔の瓦や礼拝堂の瓦が落下、十字架が傾き、外壁に亀裂、崩落があり、内部は礼拝堂四隅の漆喰が崩落し、天井亀裂などの被害を受けた。特に会堂の外に取り付けられている煙突2本が傾き、危険な状態のため早急に撤去された。
 震災から約1か月後、福永貴之氏(一粒社ヴォーリズ建築事務所主任)、山形政昭氏(大阪芸術大学教授)が2日間にわたり礼拝堂、会堂の状態を調査し、修復可能と診断。同年11月1日から工事を開始し、1年1か月をかけて修復を完了した。会堂修復建築費用は千962万3千260円。うち教団、東北教区から850万円の支援金があった。

写真=修復された会堂の外観(写真左)と礼拝堂内部(写真下)