危機募る「憲法記念日」九条の会と教会が共闘
安倍首相が憲法改正発議のハードルを下げる96条の変更を目指し、「憲法改正」を7月の参議院選挙の争点にするなか、憲法記念日の5月3日、各地で平和憲法の擁護を訴える集会が開かれた。
東京・八王子市の日本ホーリネス教団由木キリスト教会では、市内の4つの「九条の会」が共同で、「憲法9条が危ない 改憲を許さないための集い」を開き、市民やカトリックを含む近隣教会から95人が参加した。
八王子九条の会に参加している同教会の小枝功牧師が、九条の会関係者らと改憲の動きに危機感を募らせ、同教会を会場に集会を企画したもの。同教団で戦争責任告白や信教の自由などの問題に取り組んでいる「福音による和解委員会」委員の根田祥一・本紙編集長が講師に招かれ、自民党の改憲案の危険性は9条だけでなく、国民主権を有名無実化し、憲法全体の思想を戦前の帝国憲法に近いものへと変質させようとしている点にあることを解説した。