事件現場近くのパリ・プロテスタント日本語キリスト教会――15日礼拝は郊外の信徒集えず少人数で
11月13日に発生し、129人の犠牲者を出した、フランス・パリの同時多発テロ。パリの事件現場近くには、パリ・プロテスタント日本語キリスト教会がある。2011年から3年半、同教会で牧会をし、今年1月に帰国した髙橋実氏(福音伝道・福音キリスト教会西荻チャペル牧師)に、今の現状について話を聞いた。
髙橋氏によると、バスティーユ広場近くにあるパリ・プロテスタント日本語キリスト教会は、事件が起きた現場近くの11区にある。「バスティーユ広場では、政治的な催しが多く、今週同性愛デモがあると来週は反同性愛デモがある。ユダヤ人やアラブ人の人たちも多く、ユダヤ人排斥運動などもあって、普段から危険な場所だ」と話す。
現在、日本福音キリスト教会連合の細川勝利牧師が3か月間、パリに滞在し、礼拝の説教を行っている。「15日午後3時からの礼拝の時は2~3時まで玄関の扉を開け、すぐ閉めた。市内は厳重な警戒がしかれているため、郊外に住む信徒は集うことができず、少人数での礼拝だったと聞いている」
髙橋氏は1月7日帰国の日に、風刺週刊誌を発行しているシャルリー・エブド」本社襲撃事件が起こった。牧師館から400メートル離れたところだった。2度目の惨劇に心を痛める。
髙橋氏は、安保法制が成立し、日本人もテロの標的にされていると危惧。「ぜひ日本語礼拝に集う信徒がテロから守られるように」と祈りを要請した。
パリ・プロテスタント日本語キリスト教会 URL http://www.paris-kyokai.org/