S0318204

「2015年聖書協会クリスマス礼拝」(日本聖書協会主催)が、12月10日、東京・千代田区の日基教団・富士見町教会で開かれた。

ゲストとして、コロラトゥーラ・ソプラノ歌手のありめせつこ氏がパイプオルガンの伴奏で「O Holy Night」「アヴェ・マリア」を歌い上げた。

S0128185

メッセージは日本聖書協会総主事の渡部信氏。ヨハネによる福音書1章1〜5節から「救い主の到来」と題して語った。

「世界は争いが絶えない。科学や経済など目に見えるところでは発展しているものの、目に見えない世界は後退しているようだ。私たちの人生においても、突然の病、失業、友人の裏切り、など不安に満ちた暗闇が忍び寄る」と世界や人生の課題を提示。このような中で、「救い主がこの世に来られる。これ以上の喜びはない」と述べた。

ローマのシスティーナ礼拝堂に描かれている、神とアダムが手を差し伸ばしている絵画を紹介し、「アダムはもう少し手を伸ばせば、神に触れられるのに、そうしようとしない。これは人間の姿だ。クリスマスのとき、救い主に、本当に真剣に救いを求めているかが大事」と推奨。

欧州出張中にパリで施しを求める難民に出会ったこと、その直後にテロのニュースに遭遇したことを明かし、「大きな戦争も人間どうしの憎しみから始まる」と触れて、クリスチャンの従順と証しの使命についても述べ、「神は御子を人間のために差し出し、愛を示した。本物の救い主の本物の救いを求め、主により頼み、証ししていきたい」と勧めた。

S0038176

毎年表彰する聖書事業功労者には、今年、オランダのキリスト教印刷製本会社、ロイヤル・ヨングブロード社が選ばれた。同社は最薄最軽量の用紙で、従来の聖書の厚さを4割軽減した「ハーフボリュームバイブル」(新共同訳、日本聖書協会)の発行に貢献した。

3年後の刊行を目指す新しい共同訳聖書の進捗も報告された。12月1日からパイロット版を実費で申込み販売し、広く意見を募っている。

日本聖書協会 URL http://www.bible.or.jp/

▽週刊クリスチャン新聞は電子版も配信(毎号発行日前々週の金曜日)します▽

ウェブ版http://クリスチャン新聞.com/csdb/

電子紙面版http://kotobasha.e-manager.jp/

一部の記事を閲覧できる「無料版」、すべての記事を閲覧できる「有料版」があります。
有料版では紙面版、ウェブ版、オンラインHP http://クリスチャン新聞.com/(速報なども含む)のすべての記事、バックナンバーの閲覧、情報ブックweb版http://クリスチャン新聞.com/jb/の利用ができます。