東日本大震災から2年半、南海トラフ巨大地震や首都直下地震に伴う首都圏大震災の危機が現実味を帯び、国や自治体、企業でも対策が練られている中、首都圏にある教会が各地域で防災ネットワークを作り、大震災に備えようという取り組みが広がっている。10月8日には、「首都圏大震災に備える─教会ネットワークづくりセミナー」(東日本大震災救援キリスト者連絡会=DRCnet=・首都圏災害対応プロジェクト主催)が、東京・台東区松が谷の日本ホーリネス教団上野教会で開かれた。
 同セミナーには、埼玉県新座市、東京都の清瀬市、東久留米市にある教会による「NHK防災ネット」、現在7教会が名を連ねる「台東区教会ネットワーク」など、すでにスタートしている地域だけでなく、これから地域で防災ネット作りをスタートさせたいと願う荒川区、板橋区、中野区、江東区の教会の牧師が参加。埼玉県、神奈川県、千葉県からの参加もあった。教会防災ネットの詳細については、URL http://drcnet.jp/ の「首都圏災害対応プロジェクト」。(中田 朗)

写真左上=火災危険地域の地図を見せながら防災ネットの重要性を説く。右上=緊急時の飯炊きの準備。右下=炊きたてのご飯を混ぜる。左下=台東区の教会の牧師が防災について話し合う