治安維持法の再来と呼ばれ、「国民の知る権利」を侵害する怖れがある特定秘密保護法案が十分な審議もなく11月26日、衆議院で可決された。安倍政権は今国会中の成立を目指し現在、参議院で審議中だ。そんな中、石破茂自民党幹事長は29日の自身のブログで「単なる絶叫戦術はテロ行為と変わらない」と発言、デモの取り締りを暗示する言葉も飛び出した。これらのことを重く見た日本同盟基督教団「教会と国家」委員会は29日、「特定秘密保護法案に抗する緊急祈祷会」を、東京・渋谷区幡ヶ谷の日本同盟基督教団事務所で開いた。山口陽一氏(東京基督教大学教授、同教団社会局長)がエペソ5・14縲・7節から「悪しき時をあがなう」と題して説教を、朝岡勝氏(徳丸町キリスト教会牧師、同教団常任書記)が「キリスト者として『特定秘密保護法案』を問う」と題して経過報告をした。
 参加者は1.衆議院を通過した特定秘密保護法案が審議中の参議院で秘訣されるように、2.法案の内容をよく学び、法案成立阻止の賛同者を増やせるように。3.法案の問題点を広く知らせ、反対の声を上げ続けられるように。4.為政者たちが、主権者である国民の声を広く聞き、国会での審議を尽くし、強行な採決をしないように、との祈祷課題を覚え祈り合った。(中田 朗)