国際NGOワールドビジョンは、2011年から続くシリア紛争によって、シリアや周辺諸国の子どもたちが受けた経済的・機会的損失が2750億ドルに上ったことを発表した。

紛争が2020年まで続いた場合損失は1.3兆ドルに及ぶという。

ワールドビジョン・シリア危機対応責任者のウィン・フラッテン氏は、「一つひとつの数字の背後に、一人の子どもがいることを忘れてはならない」と強調している。

約230万人の子どもたちが、難民としてシリア国外で暮らす。また国内で人道支援を必要としているうち1350万人のうち約600万人が子ども。210万人以上の子どもが不就学、約200万人が支援の届きにくい地にすみ、20万人が政府軍や反政府勢力に包囲された地域に住む。家族や友人、住む場所を失い、様々な暴力を見たり経験している。

ワールドビジョンは紛争に関係する国や団体へ平和的合意を求め、子どもたちに支援が確実に届くよう求めている。

シリア難民の子どもたちへの支援金も募っている。
シリア難民支援募金 https://www.worldvision.jp/donate/syria.html