本日日本時間午後6時に発表されたノーベル平和賞について、「特定秘密保護法に反対する牧師の会」(朝岡勝、安海和宣共同代表)は、コメントを発表した。

以下はコメント。

ノーベル平和賞発表にあたってのコメント

本日、2014年度のノーベル平和賞が発表され、パキスタンのマララ・ユスフザイさんと、インドの児童人権活動家カイラシュ・サティヤルティさんが受賞されました。特に女性の人権向上とパキスタンの平和のために銃撃事件をももろともせずに勇敢に歩む17歳のマララさんの受賞に、心からの祝意を表します。

私たちが願っていた「憲法9条を保持してきた日本国民」の受賞は成りませんでしたが、ここに私たちは42万3685筆の署名をされた方々、戦後70年平和を希求してきたすべての国民とともに、計り知れない多くの労を果たされ、あらためて憲法9条の価値を知らしめてくださった「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会の皆さまに心からの御礼を申し上げます。

私たちの国はいま、立憲主義が揺らぎ、憲法9条の定める平和主義は空洞化し、主権者である国民の知る権利、思想、信条、良心の自由が著しく脅かされ、集団的自衛権行使容認の閣議決定以来、海外で他国との戦争に参加する準備が着々と進められつつあります。

そのような中で今回のノーベル委員会がノミネートを受理したことは、日本が世界の中で果たすべき真の役割が武力に拠らない平和づくりにあることを示す、大切な「しるし」となるでしょう。

私たち「特定秘密保護法に反対する牧師の会」も、この憲法9条を保持してきた日本国民のひとりひとりとして、ますますキリストにある真の平和を証ししつつ、さらなる平和作りのために働く所存です。

2014年10月10日 特定秘密保護法に反対する牧師の会 
共同代表 朝岡勝 安海和宣

http://anti-secret-law-pastors.blogspot.jp/2014/10/blog-post_10.html