欧米では30年以上にわたり聖書信仰の可能性が論じられてきた一方で、日本では聖書信仰の内実が掘り下げられてこなかったことへの反省。それが本著を記した動機であり、その動機から記された本著が提示するのは、「守る聖書信仰か?開かれた聖書信仰か?」という課題である。このことからも、本著がいかに画期的な意味を持つかが予想できるだろう。
学術的な内容だが、「読んで理解する」というより「対話する書物」と言えそうだ。私自身「守る聖書信仰」に立つ一人として対話を試みた。、、、1月31日号5面聖書信仰551
(評・水谷潔=日本福音キリスト教会連合・春日井聖書教会協力牧師)