11月7日号紙面:「故郷の家・東京」竣工式 「30年かけて東京に帰ってきた」
特別養護老人ホーム「故郷の家・東京」(社会福祉法人こころの家族、田内基理事長)の施設が完成し、10月17日に江東区塩浜の現地で竣工式が行われた。1989年、堺に最初の「故郷の家」を開設して以来、大阪、神戸、京都で施設を運営、30年近い年月を経て、東京で初の「故郷の家」開設となった。
理事長の田内氏は、戦後、韓国木浦の「共生園」で孤児の養育にあたり「韓国孤児の母」と呼ばれた、実母である田内千鶴子の意思を受け継ぎ、今まで堺、大阪、神戸、京都で特別養護老人ホーム「故郷の家」を運営してきた。「故郷の家・東京」は、関東では最初の施設となる。
田内理事長は開会の辞の中で「老人ホームを作る会は、最初東京で出来たが、堺で作ることになったので、そちらに行った。30年かけて帰ってくることができた。今日は私がみなさんに、ありがとう、という日。お年寄りに喜ばれるにはどうすればいいか、理事、評議員、職員と研究しながら、日本一のホームをめざしたい」と語った。