胎児もかけがえのないいのちであることを覚え、予期しない妊娠をした人を助け、中絶防止、養子縁組の相談、啓発、中絶経験者へのフォローなど、1984年以来、キリスト教精神に基づいて活動を続けてきた小さないのちを守る会(PLJ)=辻岡健象代表=。その協力医療機関として1994年から約22年携わって来たのが、いその産婦人科(磯野潔院長)=長崎県南島原市西有家町須川1792=だ。いその産婦人科では、これまでPLJを通じて38人の妊婦を受け入れ、29人の赤ちゃんを特別養子縁組として養父母のもとへ送り出してきた。
 2016年11月28日、いその産婦人科のチャペル・ホールで、特別養子縁組希望の養親の夫妻を迎え、祝福壮行式を行った。夫妻は満面の笑みで、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた。この子は、いその産婦人科から養父母へ送り出した29人目になる。磯野さんは22年間、この瞬間に立ち会ってきた。【中田 朗】(2017年1月,8日新年特別号で詳細)
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