田島実氏(単立・神の家族主イエスキリスト教会牧師)は、「格差社会と貧困」の題で講演した。
 東京・足立区で生まれ育ち、大学で社会福祉を専攻。1991年から足立区役所で12年間勤務し、ケースワーカーとして少年院、家庭裁判所、鑑別所、児童相談所などに足を運び、児童の様々な問題に関わってきた経歴を持つ。田島氏は、「貧困の原因は何か、という問いは難しい。①経済的貧困、②学力的貧困、③家庭的貧困、④社会的貧困と、これからいろいろ考え見直し、再解釈していく必要がある」と語る。「日本の社会は世界の中でも社会保障が優れ、普通の生活を営む機会がある。社会構造としては高いレベルを持っている。しかし、機会はたくさんあるのに、何らかの形で搾取されている、摘み取られている感じがする。それは、福音がすべての人に救うチャンスを与えているのに、日本に宣教が広がらないのに似ている。原因を突き止めるばかりでなく、これから何をすべきなのかに目を向けなければならないのではと思います」(1月29日号で詳細)
田島実