2月19日号紙面:米大統領選を経て フィリップ・ヤンシー 分断された国家に和解といやしを 愛と一致を印として
大統領選を経て、アメリカは今分断されている。地域的にも、宗教的にも。私たちアメリカの「忠誠の誓い」にある「万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家」にはいく筋もの断層が走っている。福音派の著名な伝道者たちの中には心からトランプ氏を応援した人もいたし、他の人たちの中には、トランプに難色を示しながらも、多くの投票者と同じように、鼻をつまみながらも彼を支持した人たちがいた。
今回の選挙については考えさせられることが多い。アメリカの福音派が、カジノで金儲けをし、女性やマイノリティーの人々を侮辱し、自分の妻以外の女性を口説いた自慢話をする億万長者を支持するとはどういうことなのか。確かに、中絶の問題など、福音派にとって重要な課題を考える上で彼らがトランプに投票するということは理解できないではない。しかし、だからといって、彼をクリスチャンにとってのヒーロー、その体現者としてしまっていいのだろうか。
今回私はフェイスブック上で、今までにないほどの批判を受けた。ある者は私を裏切り者、子供殺しのムスリムと呼んだ。私はただ、トランプが本当に尊敬すべき人物なのか、と問うただけであったのに。
ドナルド・トランプは私たちの大統領である。そうであるなら、今イエスに従う私たちはこの国のいやしのために修復作業をする時ではないだろうか、、、、