CD「God Bless You」 Compilation Album――恵みの主を歌い、伝えたい
神様の祝福があるようにとの祈り、その恵みを受け取ってほしいとの願いを贈るコンピレーション・アルバムで、1月中旬に発売されキャンペーンプロジェクトが展開されている。教会やゴスペルのイベントなどで歌われ、親しまれてきた「God Bless You」(作詞:関根一夫、作曲:岩渕まこと)を日本語、英語など5つのヴァージョンに訳詩・編曲されている。
このアルバムのために参加したVarious Artistsが、なんとも豪華。この曲を作曲した岩渕まことを始め、岩渕由美子、神山みさ、国分友里恵、塩谷達也、塩谷美和、陣内大蔵、田中雪子らの8人で、それぞれがミュージシャンとして申し分ないキャリアと楽曲をリリースしてきている。Various Artistsヴァージョンは、これまで歌い継がれて生きた原曲に近いので親しみやすい。1985年にマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが作詞・作曲を共作した「We Are The World」のように、各アーティストたちが歌詞のフレーズを重ね合わせて歌い次いでいく手法で編曲し、シンプルなメロディに厚みとドラマティックな感じがいい。
ソロアーティストは、レイア・コリンズ(英語)、林 美貞(イム・ミジョン、韓国語)、シャオ・シャオ(中国語)、久米小百合(日本語)らの4人。翻訳された語感と各国の音楽的な感性が尊重されているのか、多彩な編曲を楽しめる。
英語ヴァージョンは、原作を作詞した関根一夫牧師が英訳し、フリューゲルホルン(サクソルン)をフィーチャーしたポップなアレンジ。韓国語ヴァージョンは、日本での音楽活動も長い林 美貞が訳詩し、少しムーディーな感じの中にビートも効いている。中国語ヴァージョンは、歌手のシャオ・シャオが訳詩に関わりボーカルもアレンジ。日本語ヴァージョンは、夏木マリ、斉藤ノブらと共にブルースバンドGIBIER du MARIのキーボーディストで、NHK「バンクーバー2010放送」テーマソングのオーケストラアレンジを担当した久米大作が編曲している。
CDのみのヴァージョンと、この曲が生まれたストーリ、Various Artistsたちの収録風景やアーティストプロフィールなどを収めたDVD付きの2種類が発売されている。8人のアーティストたちが一堂に会するのは、スケジュール的にも難しい事だろう。2月20日(土)東京・秋葉原での発売記念ライブにはVarious Artistsの8人が出演する予定。その数少ない機会になるだろう。詳しくはホームページで(http://gospeltv.jp/gby/events.html)
天地を造られた恵みの主が、聴いているあなたの側におられる。様々な国で歌われ、伝えていきたいアルバムだ。 【蟹】
「God Bless You」 ライフ・クリエイション発売。CDのみ:1,260円(税込)、CD+DVD:2,310円(税込) 全国のキリスト教書店および公式サイトなどで販売。
公式サイト→ http://gospeltv.jp/gby/