MOVIE「いのちの水」――愛、命を象徴的に描く
2004年に設立された映画製作会社「(株)ロゴスフィルム」の第2作。30分の短編映画だ。
男は森の中で、川を愛する女と出会う。女を愛した男は、女を川から連れ出そうとする。それは女の命を案じるがゆえだが、女は男に言い放つ。「あなた、愛を知らないの?」
愛とは、そして命とは。モチーフは原作者の見た夢を映画化した。それゆえ描かれる世界観は独特で、わかりやすさは求めにくい。しかし、所々にキーワードを配し、あとは観みる者の想像力に委ねるという、齋藤一男監督のスタンスは1作目と変わっていない。
愛とは、そして命とは。「人との関わりが希薄になっている今の時代、ぜひ感じてほしい」と齋藤監督は願う。
監督・脚本=齋藤一男、原作=「川に住む女」榎本真実子。 5月28日(金)午後7時―、6月26日(土)午前11時30分―、7月30日(金)午後7時―。以降の上映は要問い合わせ。下北沢トリウッド(東京都世田谷区代沢5-32-5-2F)で。500円。ロゴスフィルムでは、全国の自主上映先も募集中。問い合わせ=「いのちの水」上映委員会Tel&Fax.042-458-0712、Email:info@logosfilm.jp