愛称は'TONE'(トーン)。「The Extreme Tourは音楽とスポーツの宣教ツアー」
愛称は’TONE’(トーン)。「The Extreme Tourは音楽とスポーツの宣教ツアー」

クリスチャンのミュージク・アーティストらの層が厚いアメリカだが、毎年クリスチャンミュージックの伝道ツアーを全米で展開している働きThe Extreme Tourがある。2011年からThe Extreme Tour(エクストリームツアー)に参加している日本のクリスチャン・ヘヴィメタルバンドIMARi ToNES(イマリトーンズ)のリーダー中峰 Tone 崇裕さんは、米国からアーティストを招き日本でもThe Extreme Tourを展開しようと呼びかけている。 【遠山清一】

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待ち合わせの駅前には、スケートボードを蹴ってやって来た。エクストリームツアーは、「クリスチャン・ミュージックとスポーツで各地の若者たちにアプローチしていく伝道ツアーなんです」という。なるほど、雰囲気はピッタシ似合ってる。

ギターとヴォーカルを担当しリーダーを務めるイマリトーンズは、ベースとドラムスを加えた3人編成。日本のクリスチャン音楽では希少なヘヴィメタルのバンド。アメリカ遠征も4回ほど行ない、昨年夏は1か月半ほどエクストリームツアーに参加した。オリジナル曲が多く、歌詞はほとんど英語。「僕たちの音楽は欧米の人たちのセンスにも受け入れられているみたいで、ガッチシ乗ってくれるので演奏していても楽しいですし、ストレートに反応が返ってくるので、ミュージシャンとして幸せを感じます」

この活動の価値観は
ミュージショナリー

クリスチャン・メタルバンドIMARI ToNEのリーダーを務める中峯"Tone"崇裕さん。
クリスチャン・メタルバンドIMARI ToNEのリーダーを務める中峯”Tone”崇裕さん。

エクストリームツアーは、1994年にテッド・ブラウンが、教会の手の届かない若者たちへの伝道として始めたエクストリーム・ユース・ミッショナリーが発展したものだという。「ですから、音楽とスポーツのイベントチームを組んで、地方の町の広場や学校の校庭、体育館など出来るだけ教会の外へ出ていって伝道しようという方向性は明確です」

 

エクストリームツアーからKJ-52やKutlessはじめメジャーに成長したバンドも輩出し、規模も大きくなっていった。「一般のアーティストなら、こうしたツアーでステージを上げていき、成功を目指すことで満足するかもしれません。でもエクストリームツアーは、アーティストを教え、育てて備えていくことと、成功よりも神様に従うことに重点を置いているところが大きな違いです」
そのツアー活動の価値観を彼らは、ミュージショナリー(ミュージックとミッショナリーを結合した造語)という言葉に集約して表現している。ポピュラーやロックなど音楽の本質は、そのメッセージ性であってその本質と向き合うことが使命という。音楽は成功するための道具ではなく、クリスチャンミュージックの中にポピュラーやロック音楽の本質と未来があるという。
昨年参加したツアーチームは5つほどのバンドで1か月半同行した。「朝はミーティングと祈りから始まりますよ。この町のために演奏することを分かち合い、とりなしのお祈りをする」。バンドの出演の順番で役割があるそうだ。「最初のバンドは、フレンドリーな感じで、二番目のバンドで惹きつけ、しだいに証しっぽくなりジーザスを指し示して、最後はワーシップ。そんな構成で出演順も持ち回りでした」。

インディーズのアーティストの参加が多く、経済的にはボランティアに近い状況で巡業するが、「どの町の人たちもすごく喜んでくださる。宿泊も食事も教会やホームステイの協力があって、かなり助かります」。ミュージショナリーの目標を共有できないと、厳しいツアーかもしれない。

The Extreme Tour2012に参加したIMARi ToNES。4回目のアメリカ遠征だった
The Extreme Tour2012に参加したIMARi ToNES。4回目のアメリカ遠征だった

伝道ツアーの主旨に
賛同と協力得られれば

昨年は、アメリカだけでなくカナダでもエクストリームツアーを展開した。そして今年は、日本やアジアでもという機運が熟しつつある。インターネットのフェイスブックにサイトを作り(前文下参照)、’THE EXTREME TOUR JAPAN’の日本語パンフレットを公開したばかり。「このツアー活動に賛同していただき、それぞれの町でのイベント開催や宿泊・食事のブッキングなどに協力していただけるとうれしいです」
アメリカからのアーティストだけでなく、日本のクリスチャン・アーティストたちやスケートボードなどスポーツ伝道できる人たちとも連携していきたいという。 【遠山清一】