右傾化し、いつ信仰が脅かされてもおかしくない時代に、まるで宗教改革者の一人のように破れ口に立ち、「歌う信仰告白」と称されるオリジナル曲たちで、静かに時代の流れに抗う。そんな内藤さんの決意、気迫がひしひしと伝わってくる。2007年にリリースしたファーストアルバム「神の家とは」を、国を代表する音楽家のピアノ、コントラバス、ギター演奏によるアレンジで新録音(新翻訳)したもの。シンプルで静かだが、一曲一曲が福音そのものを主張し始める。同じく危機感を覚える筆者にとっては、このCDで百万の味方、同志を得たような気分になった。そう、「これが福音。私たちはここに立ち続けるのだ」と。
CD 「歌う信仰告白 第一章 神の家とは 新録音2017」内藤容子
びぶりか企画 全12曲収録 2,700円税込