首都圏では首都直下型の地震を想定して防災について考え協力する教会防災ネットワークが、都内各地に広がっているが、大阪でも特に南海トラフ地震を想定し、クリスチャンの若者たちを中心に防災について考える防災パーティーが行われている。大阪大学人間科学研究科共生社会論稲場研究室で、防災について研究する佐々木美和さん(同盟基督・蛍池聖書教会客員)がレポートを送ってくれた。

 大阪府豊中市において、防災パーティーの第3回目が9月28日、メノナイト・ブレザレン(MB)教団のコーリ&正美ギースブレクト宣教師夫妻の家で行われた。1か月に1度のペースで、今年7月からこれまで3回行われている。様々な教団から大学生の信徒らや神学生、社会人の信徒などが10人ほど集まった。
 この防災パーティーは、もともと、毎週火曜日の夕方に行われていた「防災祈り会」から発展した。東日本大震災を境目に緊急時のかなめとなっている宗教施設について研究している筆者がビジョンをもらい、5月から始まった祈り会である。毎週、大学生や神学生、スタッフなどが集まり、予測されている南海トラフについて少し情報を共有し、最後に祈りたいと思ったことや防災について考えたことを分かち合い祈り合う。「パーティーをすればいいのでは」というアイデアもここから生まれた。(10月15日号で詳細)