安倍内閣は9月28日の臨時国会冒頭に衆議院を解散し、10月22日に衆議院総選挙の投票が行われることになった。だがその前日の27日、今回の衆院解散は憲法の趣旨に反するとして「臨時国会冒頭解散に対する憲法研究者有志の緊急声明」が発表され、参議院議員会館で記者会見が行われた。賛同者は10月4日現在95人。緊急声明の呼びかけ人として関わった国際基督教大学元教授の稲正樹氏は、「憲法研究者有志が緊急声明でいちばん伝えたいことは、今回の臨時国会の冒頭解散・総選挙により憲法政治をさらに危機的なものにするのではなく、市民の努力によって憲法政治を立て直すこともできる」ということだと強調。「主権者としての見識と力量を発揮してほしい。私たちもそのためにできるだけの努力をし、憲法研究者として貢献したい」と語る。(10月15日号で詳細)