2月11日号紙面:アフガニスタンでの迫害増大 宣教団体オープン・ドアーズが報告
【ANS】世界で2億人以上のクリスチャンが、その信仰ゆえに迫害を受けている。彼らは殴打され、殺され、強制的に拘留され、教育や就労の機会を奪われ、教会や家は爆弾で燃やされ、子どもたちは誘拐されている。
迫害下にあるキリスト者への支援を行なっている団体オープン・ドアーズから出されたワールド・ウォッチ・リストは、最も深刻な迫害に直面しているキリスト者のいる50の国の年間ランキングである。それは、イエスへの信仰が最も犠牲を伴う地域の、詳細な、他に類を見ない記録である。
そのリストのトップに16年間にわたって金正恩の国が居続けているのは変わらないものの、1ポイント以下の差で2位にランクされたアフガニスタンが、その1位の座を脅かしている。
「5万人以上を刑務所や労働収容所に収容している北朝鮮では、人々の生活のすべての面を支配し、キム一家への崇拝を強制する全体主義の国家体制にとってこのようなランキングは驚きでも何でもないない」とオープン・ドアーズは報告する。
オープン・ドアーズ総裁兼CEOであるカリー氏は次のように述べている。「ランキングのトップにあるこれら2つの国が、その事例においてこれほど接近したことは今までありませんでした。この2つの国は、キリスト者への非寛容と人権無視の迫害において、オープン・ドアーズが監視している地域の中でも突出しています。国際社会によるアフガニスタン国家再建支援の努力が宗教の自由を確保できないでいることを考えると、アフガニスタンにおける迫害の増大は、悲劇と言えます。北朝鮮における暴力と人権侵害の報告は広く知られていますが、アフガニスタンのキリスト者が直面している状況は過小評価されているかもしれません。西洋人にとって、ランキング1位の北朝鮮における迫害のレベルにまで二番目の国が迫っているなどと想像するのは困難ですが、確かにアフガニスタンは今年そのレベルにまで達しているのです」
60年以上にわたって、オープン・ドアーズは迫害されているキリスト者とともにあった。世界中の50か国以上で、オープン・ドアーズの地下ネットワークは、彼らを聖書と訓練によって整え、実用的で霊的なサポートを提供し、そのいのちを分かち合っている。
オープン・ドアーズは、極端な迫害が増えていると述べ、それは同じように兄弟姉妹の必要も増大しているということだ、と述べている。
世界中の迫害下にあるキリスト者の窮状について読んだ読者が、単に情報を得るだけでなく、彼らの支援が、どれほど極度の迫害に直面しているキリスト者に実際の変化をもたらすかに気づくよう、我々は祈っている。