日本福音同盟(JEA、中台孝雄理事長)は6月1日から3日まで、第30回総会をヤマハリゾートつま恋(静岡県)で開催、その中で「戦後70年にあたってのJEA声明」を採択した。
声明は、第二次世界大戦後の福音派キリスト教会が結集した原点として、自由主義神学との対峙、天皇制・国家神道体制を標榜するナショナリズムとの対峙、の2つの軸を確認。
1959年の「日本宣教百年記念聖書信仰運動大会宣言」の流れから、68年に「聖書はすべて誤りなき神のみことばであり、信仰と生活の唯一の基準である」との信仰によってJEAが設立されるまでの経緯をふまえ、戦後50年「声明」の中での戦時中のキリスト教会の罪責の悔い改めと謝罪、60年「声明」で表明された「平和を造り出す者」となる決意に対して、その取り組みが不十分であったことを新たに悔い改める、としている。
その上で、戦後70年を迎え、歴史修正主義、民族差別等、戦前回帰の動きが見られる中、聖書信仰のゆえに、「家族・地域・社会でその(キリストの)愛による平和と和解が実現」するように努力し、「国家と教会の正しい関係を指し示し」、弱者とともに「平和を造り出す者となること」を表明している。(6月21日号で詳報)