7月8日号紙面:TORCH開催 信仰、リーダシップを次世代に 継承は黙示録の最後まで
2018年07月08日号 01面
6月16日、東京・新宿区百人町の淀橋教会で開催された日本のキリスト教会を牽引してきたリーダーから若いリーダーへの信仰継承を目的とした宣教大会「TORCH バトンタッチ」(同実行委員会主催)では、メッセージを語った大川従道氏(大和カルバリーチャペル主任牧師)、田所慈郎氏(日基教団・富士見丘教会主任牧師)などが、「信仰継承」についてそれぞれの思いを語った。(7月1日号で一部既報)【中田 朗】
最初に司会の眞島亨氏(ニューホープ横浜主任牧師)が、大会の主旨について説明。「今回のテーマはバトンタッチ。信仰、リーダーシップの継承をしていくこと。次世代のために祈り、トーチ(灯火)を渡していく。そのことが必要だと信じている。そしてしっかり継承できた時に教会が変わり、リバイバルにつながると信じている。まず金山良雄ムラサキスポーツ会長がビジョンを受け取り、その炎が実行委員長の重田稔仁先生(上野の森キリスト教会牧師)に伝わり、他のリーダーにも伝わってこの大会が開かれていることを感謝しています」と語った。
続いて岸義紘氏(ミッション2001伝道者)、がサックス演奏。「大川先生と最初に出会ったのは、高校3年生に上がる前の春休みの17歳の時。2人とも献身を誓い、明日はバラ色、どこで神様に使っていただこうかという期待で純粋だった。この頃から巡回伝道者になるのが夢だった。42年間、巡回伝道者一筋にやってきた」と証しした。
大川氏は使徒の働き12章から「どうしてもお伝えしなければならないことがあるのです」の題でメッセージ。「継承しなければならないのは第1に伝道。初代教会に人が集まったのは、使徒たちや信徒たちが伝道のためにいのちをかけ、死に至るまで忠実であったから。第2に祈り。彼らは集まって熱心にお祈りしていた。その祈りによりペテロは捕らえられていた牢獄の鉄の門がひとりでに開いた(10節参照)。第3に、愛の教会。人を裁かない、罪に定めない、赦してあげる、与えることが教会の体質の中にあると、安心の教会をつくることがでる。愛し、赦し、認め合う教会をつくると、聖霊様が人々をお集めくださるという現象を見ることができる」
聖霊のリバイバル、癒し、経済の祝福、献げる祝福についても言及。「献げると、主はそれを何倍にも用いてくださる。委ねると、驚くべき祝福をあなたに与えてくださる。そういう世界を味わってほしい」と勧めた。
この後、岸氏がシンガーソングライターのDedachi Kentaに、大川氏が田所氏に手を置き祈りを捧げた。会場でも、40歳以上の人が以下の若者に手を置き、祝福を祈った。
Dedachi Kentaの特別賛美の後、田所氏が「ジョイント〜福音に共に生きる〜」と題してメッセージ。「私たちは何を継承していくのか。教会という建物か、組織か、受け継がれてきた伝統か。それをはっきりさせる必要がある。それは、今まさに私たちが体験しているもの、すなわちイエス様に結び合わされているという喜びだ。信仰継承の中核は、まさにそれではないか」
「私たちがもらってきたもの、これから渡していくものの中核を見放してはならない。この神の御言葉であるイエスにつなぎ止められている恵みがなかったなら、イエス様と共に一緒に生きるということがなかったならば、教会は世の終わりまで続いていくことはない。教会はいつまで続くのか。教会は黙示録の最後の最後まで続く。私たちでバトンが終わるのでなく、私たちはもらってきた恵みを、次に渡していかなければならない」
Ⅱペテロ1章21節を引用し「私たちは聖霊の働き、御言葉の解き明かしの中で、イエス様に出会っていく。教会のメッセージも聖霊の働きによらなければ成り立たない。牧師が語る言葉さえも、神が与えたものだ」と田所氏。「あなたの神、主ご自身があなたと共に進まれる。主はあなたを離れず、あなたを見捨てない。あなたにたちこめる雲があるかもしれないが、主は『強くあれ、雄々しくあれ、恐れてはならない』と言われる。今こそ、そう言われる主に信頼する信仰が試されている。私たちは主に結び合わされた者としてこの福音を告白し、共に励まし、与え合い、歩んでいこうではありませんか」と語りかけた。