西日本豪雨被害支援レポート 安芸津キリスト教会会堂再建プロジェクト開始
西日本豪雨災害から8月6日で1か月が経過した。7月9日から始まったキリスト教会•広島災害対策室・呉ボランティアセンター(キリ災広島)の救援活動も1か月を迎えた。当初の断水地域の施設等に数百ℓのタンクで給水する「水支援プロジェクト」は終了したが、バイク6台を貸し出している(バイクプロジェクト)。バイクプロジェクトは年内継続する。8月10日まで4週間に渡って呉市内の5教会、1団体の会堂や施設が借りて行った「宿泊プロジェクト」は8月10日で終了。被災地にとって一番重要な1か月間、国内外からのクリスチャン宿泊者ボランティアと呉、広島、東広島からの日帰りボランティアが力を合わせて働き、のべ約千人が被災地で汗をかくことができた。宿泊所本部で行われた毎晩の報告感謝会での報告と証しは、地の塩として用いていただける喜びに満たされ、主の奇跡的なお導きに驚かされる毎日だった。
活動内容は家の内外から泥を取り出しトラックに積み込んで搬出し、床下の柱の泥を綺麗に拭き取り、噴霧機で消毒する「泥かき清掃プロジェクト」が中心。キリストの愛の心をもって奉仕し、良き証しをすることができた。ある地区の町内会長や社会福祉協議会のリーダーからは「キリスト教のボランティアの働きは質も量も違う」とか「難しい案件はキリスト教ボランティアにお願いする」と評価してくださっている。8月20日以降も9月末まで毎週火曜日と金曜日に同プロジェクトは継続する(連絡先Tel080・9790・9493)。
また重機4台とダンプ4台を用いて依頼した業者とボランティアによる「重機プロジェクト」は少なくとも9月1日までは継続し、家々から泥、砂、瓦礫を運び出す。呉市天応で串刺しになり、どの業者も無理と言われた乗用車を重機チームが見事に「救出」し地域で歓声が上がった。
8月に入ってから始まったエンジン付き高圧洗浄機と大型タンクを駆使して家と道路の泥を一気に洗い流す「クリーンプロジェクト」が8月から始まった。地域に貸し出しもし、これからが本番である。以上の活動範囲は呉市の天応、安浦、川尻が中心で、教会やキリスト教施設のある地域、信徒やその家族、求道者の自宅を中心に活動している。。呉市、広島市、東広島市の教会の信徒とその家族で建物損壊、床上浸水、車全損、死亡、重症の場合を対象(現在20件)に「見舞金・義援金プロジェクト」も行っている。
8月4日からは、「安芸津キリスト教会会堂再建プロジェクト」開始。床上すれすれまで浸かった会堂や和室の床をはがし、泥をかき出す。県内、県外のボランティアにより1週間で一気に洗浄、消毒まで行うことができた。今後は同教会と関わりの深い大工さんが作業を引き継ぐ。床、カーペット、壁等の内装、破損した玄関前の駐車場など、相当の費用が見込まれる。西日本豪雨災害で唯一の被災教会堂が一日も早く復興することを願ってやまない。
安芸津キリスト教会再建資金など、必要ははまだまだあり、支援献金を受け付けている。口座名 「キリスト教会・広島災害対策室」 【ゆうちょ銀行から】記号 15130 番号 57409071 【他行から】店名 五一八 普通 口座番号 5740907。8月14日現在。(レポート・北野献慈=キリスト教会・広島災害対策室室長)