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聖書、キリスト教に触れる様々な入門書が出版されている。『旧約新約聖書ガイド 創世記からヨハネの黙示録まで』(A・E・マクグラス著、本多峰子訳、教文館、7千776円税込、A5判)は世界的神学者による大著だが、聖書全巻を簡潔にガイドする入門書。コラムも豊富で、洪水や処女降誕などについて、科学者でもある著者が、科学的常識にとどまらず、それを超える信仰、の視点も提供する。

 各年代向けに様々な切り口があるだろう。幼児向けにはおいのりつきこどもせいしょサリー・アン・ライト文、オナー・アイレス絵、長島瑛子訳、いのちのことば社、千37円税込、A5判)親しみやすいカラフルな絵で天地創造から使徒の働きまで一冊で読める。お話の節目ごとにお祈りがあり、応答となっている。

 青少年以上には『登場人物で読むと聖書はわかりやすい』フォレストブックス編著、いのちのことば社、千620円税込、A5判)100以上の名画が崇高さと歴史文化の厚みを感じさせるが、ポップ要素もあり、冒頭に「聖書バトル10番勝負」。人物の対立や戦いをスポーツ新聞のような見出しで印象づける。聖書全体の解説の後、旧新約聖書の流れにそって、人物の葛藤、成功や失敗の歩みを紹介。聖書が生きて人々に働くことを味わえる。学生に語った講義をまとめた永遠の言葉 キリスト教概論』(菊地順編著、聖学院大学出版会、2千592円税込  A5判では、出会いやアイデンティティー、生きる意味など学生が向き合うテーマを織り交ぜつつ、語りかけるように、キリスト教、聖書、教会史、倫理を概説する。

 働き盛りには聖書のことばが人生を拓く 弁護士が語る問題解決の黄金律湊信明著、いのちのことば社、千296円税込 、B6変判)企業法務を中心に弁護士として活躍する著者による聖書エッセイ。紛争の相談を受ける中で憎しみ、不正など人々の根深い問題にも直面してきた。事件解決以上の本当の希望、喜びを聖書から示す。定年、晩年を意識する年代には55歳からのキリスト教入門 イエスと歩く道小島誠志著、日本キリスト教団出版局、千296円税込、四六判)中高年の洗礼者が増えているという著者の実感が執筆の動機。長年信仰に歩んだ人にも人生を振り返ることを勧める。テーマは創造、苦難、沈黙、礼拝、敵を愛すること、祈りなど。

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