COMPANY in CHRIST

 ミクタム創立40周年を記念して作られたアルバムは、ミクタムとその歴史を共にしてきた小坂忠が日本の教会に送り出してきたCCMを、11人のアーティストが彼と共に歌う、トリビュートアルバムになった。11人それぞれの個性が曲ごとに歌い込まれるからなのだろう、みな自然で、一瞬彼らのオリジナルかと思わされてしまうほどだが、ひとたび小坂の声がかぶさると、そこにはやはり小坂の世界が広がってくる。小坂の曲の多様さとともに、それを知り尽くした選曲の妙によって生み出された世界と言えよう。

 11人の1人上原令子の曲に触れ、小坂は「令子ちゃんの歌がCCMのお手本だった」と言っていた。ゴスペルシンガーとしては、小坂よりキャリアの長い上原がこのアルバムに参加しているのも、日本のCCMの歴史を思わされる。その2人が歌う「今がその時」が、アルバムの中でも特に印象に残るのは、かつて彼らの歌をカセットテープで聴いた記憶がよみがえるからだろうか。

「Company in Christ 小坂忠と仲間たち」
全12曲 2,700円+税 
ミクタムレコード

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