様々な次世代宣教の取り組みがあった2018年。11月22〜24日には第2回日本青年伝道会議(NSDⅡ)が日本福音同盟(JEA)青年委員会主催で開かれる。これに関連して青年と教会の取り組みを紹介する。

前回は→ ユースリーダーを発掘・育成 日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の取り組みから NSDⅡへ 青年と教会を考える(6)

 日本長老教会の次世代の課題として、1つの教会では数少ない青年のために、同世代の交わりが必要なこと、今後10年牧師不足が予想されることがあった。大会教育委員会青少年部(以下青少年部)の大竹護さん(四日市キリスト教会牧師)は、「日本福音同盟の関係で、次世代伝道に関わる人たちに青少年伝道の方策を聞いたところ、皆がそろって『キャンプ』と答えた」と振り返る。「修養会、聖会など様々な形態があると思うが、近い世代が集まって、教会のことを考えることに意味がある。日本長老教会では、教会レベルの『小会』に信徒育成の責任があるが、全国レベルの『大会』で取り組むべきこととして、全国規模の青年キャンプがあると思いました」

 2013年に開催された長老教会全体の全国修養会で出会った青年たちから、青年に特化した全国集会をしたい、という声が集まり、14年から、高校卒業以上の年齢向けに「青年カンファレンス」が始まった。

図1のコピー

 日本長老教会には従来教育委員会はあったが、青少年部はなかった。同カンファレンスが継続して実施されるようになったことで、受け皿として、複数の牧師で担い、青少年の取り組みを広げる委員会の必要が提案された。こうして青少年委員会が4年前に設置された。

 青少年部では青年カンファレンスほか、チームで1つの教会に奉仕する「夏期伝道」、個人でも体験できる「教会体験プログラム」、数年に1回の全国中高生キャンプなどに取り組む。これらの取り組みは突然始まったことではなかった。「教育委員会の議事録をたどると、10年前に、委員の中でブレーンストーミングを実施して、その中ですでに夏期伝道や中高生キャンプ、青年キャンプなどが上がっていた。当時は担い手がいなかったが、10年たち、結果としてそれぞれ実現するようになってきた」と振り返る。

 夏期伝道は四日市キリスト教会で長年実施していたプログラム。青年カンファレンスで紹介したことをきっかけに広がった。

 「夏期伝道までは参加できない」という人でも参加しやすいのが、教会体験プログラムだ。希望者と受け入れ可能な教会のマッチングを青少年部でし、内容は教会に任せる。「違う地域の教会を体験し、集会に参加したり、牧師と一緒に病院や家庭を訪問したりしている。『本気で献身して奉仕する牧師の姿を見ることができた』と献身への考えを具体的に深める機会になった青年もいる。教会にとっても青年を歓迎する楽しいときになります」

 中高生キャンプは各地域レベルの「中会」でも実施されているので、全国規模では数年に1回実施している。次回は来年の年始に実施する予定。高校生が準備委員になり、今年の夏には準備のためのキャンプも実施した。

 青年カンファレンスの中では、青年たちからの要望もあり、「本気で婚活」という自由参加のプログラムが設けられた。「第1回のカンファレンスでは全参加者110人中、約10人が婚活のプログラムに参加した。その中で、カップルになった人たちはいなかったが、半数以上が、その後1年ほどの間に結婚した。このプログラムによって、勇気を出して一歩踏み出すきっかけになったようだ。その場に参加した人だけではなく、各教会の結婚希望者のアンケートリストも保存して、紹介できる準備をしています」

 青年カンファレンスの中では、集会や交わりのほか、大会各委員会が担当する分科会、全国の中会の祈祷課題を挙げて祈る時間を設けるなど、全国の教会を意識する取り組みがある。

 今年は、ある社会人が全国の中会ごとの教勢や取り組みを分析し、提言をした。「牧師ではなく信徒がやるのが面白い。社会人は素晴らしい分析能力がある。同世代で共に教会の必要について考えるときになりました」

 青年カンファレンスのプログラムは青年が企画している。単に参加するだけ以上の成長が見られるという。「カンファレンスの申込者には、事前のアンケートで、『献身』にチェックを入れる人が多かったのが驚きだった。献身にも様々な幅があると思うが、思いがある同世代が一緒に取り組み考える機会があるのは感謝なことです」(つづく)

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