日本人の検定好きと勤勉性に着目し、昨年9月にスタートした聖書検定。それから1年が過ぎた11月24日、東京で初めて第1級の聖書検定試験が行われた。また、聖書検定公式テキスト著者の鈴木崇巨氏(日本基督教団牧師)による「聖書検定 第1回記念講演」(一般社団法人聖書検定協会主催)が、中央区銀座のカンファレンスブランチ銀座で開かれた。
 発案者で聖書検定協会代表理事の村上芳氏によると、この1年間で第5級から第1級までの受検者がのべ534人。うち30人が当日、第1級の試験に臨んだ。受検者は東北、中部、近畿、北陸、沖縄など、日本全国から集まった。クリスチャンでない人もいるという。
 村上氏は「聖書検定を立ち上げる時、ある人から『もし第1級の聖書検定試験が一人だった場合でもしますか』と聞かれ、もちろん『します』と返答した。しかし、30人も受検者が与えられ、先ほど無事試験が終わりました」と報告。「聖書検定は用いてくださる皆様がおられ、書いてくださった鈴木先生がおられ、神様が導かれて本日を迎えることができました」と挨拶した。
 鈴木氏は、「聖書検定はどの教団教派からも支援されることなく、全く独立している、まさに聖書を愛する者の信徒運動。理事には一人も牧師が入っていない、教派色も着いていない一つの運動体」だとし、「聖書検定が国民運動になっていければと願っている。英語検定、漢字検定など他の検定と同じように一般社会に受け入れられるよう応援したい」と挨拶。講演では、「聖書を学んでいる世界の人々」と題して語った。(12月9日号で詳細)