働き手と教会をつなぐ新たな働き「無牧ミニストリーズ」がこのほどスタートした。立ち上げたのは、茨城県筑西市にある単立・幸町キリスト教会の栗﨑路(くりさき・あゆみ)牧師。無牧教会と働き手のデータベースを構築し、情報を集めることでマッチングを実現しようという試みである。
 日本国内にある七千900のプロテスタント教会のうち、300教会には牧師が不在。兼牧など、専任の牧師がいないケースも含めると、その数は千教会にもなる。教団などから牧師が派遣されてくる場合は、無牧の状態は一定期間で解消されることが多いが、各個教会主義で教会が牧師を招聘する形をとる場合は、なかなかそうはいかない。また、約1割を占める単立教会の場合は、もともと自分たちでどうにかするしかない。
 無牧になる要因としては、後継者不足・教会員の高齢化・地域格差・情報不足などが挙げられる。こうした要因が重なって無牧になってしまった教会は、活力が低下し、教会員の数も減っていくことも少なくない。かと言って、新たに牧師を招聘しようにも、適当な人材をどうやって探してよいかが分からず、「ただ祈るしかない」状況に追い込まれる。一方で、働きの場を求めている働き手も一定数いるが、どこに必要があるかがなかなか分からない。このような状態を打破すべくスタートしたのが「無牧ミニストリーズ」だ。問い合わせは「無牧ミニストリーズ」(Tel080・4195・4316、URL http://saiwaicc.org/support/)まで。(12月9日号で詳細)