日本福音同盟第30回総会では、2日目の午後と夜の時間を使って、2016年9月27〜30日に神戸で開催される「第6回日本伝道会議(JCE6)」の説明がなされ、シンポジウム「JCE6が目指すもの」、プロジェクト発表が行われた。JCE6で実施される「テーブルミーティング(TM)」の説明後、各発表、発題を受け、グループに分かれTMを体験した。

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「再生へのRe-VISIO N〜福音・世界・可能性〜」をテーマに掲げるJCE6が実施するTMの担当、岩上祝仁氏(インマヌエル神戸キリスト教会牧師)が、そのコンセプトを説明。今までの伝道会議が、プログラム中心、会議中心であったことから、人中心の伝道会議への転換を図り、参加者全員が当事者意識を持ち、受身で終わるのではなく互いに貢献できる工夫としてTMは企画された。単なるグループセッションではなく、それがキリストにある兄弟愛を土台とした「交わり」の時となり、仲間作りの場となり、祈りのグループの始まりとなり、リバイバルの火種となるような取り組みとなりうること。この体験を地域教会に持ち帰っていくとき、主は地域教会の交わりと伝道を祝して下さると信じる、とした。

プログラム局長の小平牧生氏(兄弟団・西宮教会牧師)は、「JCE6の方向性と準備状況」を報告。前回札幌のJCE5が「プロジェクト」において宣教協力の具体的な実現を目指した方針をJCE6も受け継ぎ、23年のJCE7に向かう目標と行動計画を作成し、その目標実現のためJEAの専門委員会の担当理事も担当して取り組み、JCE6後、毎年開催されるJEA宣教フォーラムにおいて、検証と修正を加える。全期間を通して行われるTMによる愛の交わりの実現のため、極力会議には全期間参加を願う、と語った。

開催地委員会副委員長の正木牧人氏(神戸ルーテル神学校校長)は「神戸アナロギア6委員会報告」の中で、JCE5で創案されたプロジェクトの多くが継続できなかったのは、継続するためのインフラ(仕組み)が整備されていなかったためとし、そのプロジェクトをJEAの6つの専門委員会(宣教・援助協力・神学・社会・女性・青年)に結びつけ、また、各教団・団体や地域の中でもそれに対応する部署を設けることで、JEAの専門委員会をハブとして全国のその分野の協力体制が生み出される。各教団、団体は伝道推進のためにプロジェクトを支えてほしい、と述べた。

TM体験後の感想では、本音で話せて素晴らしかった、他のメンバーの意見に刺激を受けた、会議に参加しているという実感があった、教団の牧師研修会で用いたい、成否はテーブルリーダーの力量に左右されるだろう、話し合いのポイントを明確にすべき、などの声があった。