今年9月から全国12都市で開催される「2019ラグビーワールドカップ」の伝道に向け「ナショナル・キックオフ大会」が2月18日から20日まで、神奈川県三浦市の三浦YMCAで開催。2日目の午後は、タグラグビーやゲームなど屋外でスポーツミニストリーを実践した後、協力団体からのアピール、試合が行われる各地区の牧師らが集い戦略を練った。
【中田 朗】
◇  ◆  ◇
ラグビーワールドカップと来年の東京オリンピックは、JiSP(日本国際スポーツパートナーシップ)が中心に準備を進めているが、他団体も協力する。
その一つ、7MEDIAからはアンディ・ゲーム代表がアピール。「私たちは8年前、新しいメディアとして日本で始まった。目的は伝道のために新しいメディアを使うことと、スマホ世代と言われる次世代にインパクトを与えること。東日本大震災後、東北のためにいろいろな団体とコラボしてきたが、今回も、スポーツイベントのために新しいメディアを使っていきたい」と抱負を語った。
超教派の国際的な宣教団体ユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)からマーク・アナンド氏が「YWAMで何ができるのか」について語った。「今回参加させていただき、神様が作ってくださった皆さんのネットワークを見て励まされ、私たちもこの大きな神様のピースの一つを提供する働きができないかと考えている。それは、地域教会のクリスチャン一人ひとりが福音を伝え、光を放つことのできるようお手伝いすること。私たちが提供したいのは、簡単に学べて覚えやすい福音の伝え方だ。それを皆さんに知っていただきたい」
また、3種類のセミナーを用意していると言う。▽土曜日の朝9時から午後5時までセミナーをし、明確な福音の語り方について学ぶ、▽その後公園や通りに出て行って個人伝道の実践をする、▽大きな町の駅前に行って実践する。その上で、「私たちもスポーツ伝道の働きに加わるパートナーとして参加し、協力したい」と申し出た。
「今、日本の状況が変わってきていることを感じている。日本の人たちは、私たちが思っているよりずっと福音に対して心を開いてきている。私たちはこのことに対しても神様に期待している。皆さんの町、教会に行って無料でセミナーを提供します」とも語った。
アジアンアクセスジャパン代表の播義也氏は、「日本は巨大な未伝地だ。千741の市町村があるが、そのうち549に教会がない。約3分の1に上る。しかし、スポーツミニストリーは、その未伝地に入っていける。どうやったら、福音がそこかしこに満ちあふれていくのか、考えている」と話す。
「神様は宣教の働きが前進するために、震災を用いてこられた。その次にラグビーワールドカップ、東京オリンピックを置いてくださった。これは追い風だと思う」と播氏。「震災支援も、ワールドカップもオリンピックも、主から託されたもの。地域に出て行って、あの手この手を使い、様々な機会を用いたい。そのために、牧師同士が知り合うことが大事。牧師間の壁が崩れていくことが、日本のリバイバルにつながっていく」と期待を込めた。
金子道仁氏(グッドサマリタンチャーチ牧師)は、9月20日に開幕するラグビーワールドカップに向け、4月の第1週にビジョンツアーを準備していることを報告。「ワールドカップ伝道に向け、海外から来る人々のための下見ツアーで、代表チームのコーチの資格を持っているスコットランド人とアメリカ人が参加。関東・関西地域を回り、最後に静岡県、愛知県豊田市を回る。4月6日に浜松市でクリニックをしてくださる。これからいろんな活動をしていくが、スポーツ宣教師のマーティ・ウッズさんはじめ、いろいろな宣教チームを用いてほしい。また少しでもこの働きを広げていってほしい」と語った。URL https://www.jisp2024.com/