いのちのことば社子ども宣教室とCS(教会学校)活性化委員会共催による「教会学校・子どもミニストリーバックアップ プロジェクト」全6回のセミナーが、3月2日に終了した。

 本プロジェクトは、各教会のCSや子どもへの働きが再生し、建て上げられていくようにと、継続的に1年間(全6回)、毎回、同じ教会が参加するもので、これまでの働きを見直し、やるべきことをつかみ、ビジョンを抱きながら、より深い学びをすることを目的として行われた。

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 講師はCS活性化会員会の後平一氏(保守バプテスト同盟恵泉キリスト教会関宿チャペル牧師)、松原智氏(福音伝道教団笹塚キリスト教会牧師)、永田信昭氏(日本長老教会おゆみ野キリスト教会士気チャペル牧師)。CS活性化委員会は教職者などによって構成され、子どもたちへの伝道、支援を考えていくために、定期的に話し合いを行っている。

 今回は12教会が参加。2018年5月から2か月に1回、セミナーが開催された。このプロジェクトのゴールは「主があなたとあなたの教会にして欲しいと願っていることを見出し、それを実践すること。そのために、私たちは、ヨシュアとカレブのように、信仰の目で地域と教会を見ることである」と、初回のセミナーで語られた。

 第1回目は、「CS再生」のための課題と問題点の整理。自分たちの教会の使命は何か、また使命を求める祈りをすることの大切さ、教会と地域を信仰の目で見るなど、祈りとともに現状分析が大切であることが語られた。第2回目は、地域の子どもたちへのアウトリーチの取り組みについて。第3回目は、イエスさまならばどうされるかということを念頭に、教会を子どもたちの居場所にする取り組みについて。第4回目は、みことばをどう伝えるか。同一の聖書個所からのメッセージを、講師が対象年齢別にメッセージすることにより、伝え方のバリエーションについての実践的な学びが行われた。

 5回目では、学びを通して問題提起されたことに対して各教会が行った具体的な取り組みを報告し合い、最終回の6回目では、今後のビジョンを標語にしたミッション・ステートメントを各教会が発表した。

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 規模や土壌などそれぞれ異なる教会が集まっていたが、どの教会もこの学びを通して小さな一歩を踏み出し始めた。「本プロジェクトはあくまでスタートラインに立つためであり、これからが始まりである」との講師のことばに励まされ、各教会の働きはこれからさまざまな展開を見せていくことと思う。

 子どもたちへの働きは、その時には実らなくても、確実にその種が蒔かれ、一人ひとりの子どもたちの心に残るもの。

今回のバックアッププロジェクトは、具体的な学びの場となり、試行錯誤しながらも、それぞれの方法を見出して取り組み、そのことを分かち合い、励まし合い、アドバイスや意見を聞きながら進めて行くことができた。継続的に1年間、同じメンバーで学んだからこそ、それぞれが新しい一歩を踏み出すきっかけを作ることができた。

 参加者からは、「子どもたちを導くために、同じようにがんばっている仲間と出会い、たくさんの刺激を受けることができた。長期的に交流・学びをすることができてよかった」などの感想が寄せられた。

 この働きに熱い思いを持ったCS担当者の働きがこれからも支えられ、一人でも多くの子どもたちが神さまの愛を知ることができるようにと祈らされる。

 今後もこのような学びを継続していくことができればと願っている。(レポート・相澤直実子ども宣教室スタッフ)