「東日本大震災8周年記念セレモニーin福島」(同実行委員会主催)が3月11日、福島県いわき市の福島第一聖書バプテスト教会を会場に行われました。(レポート・坪井永光=東日本大震災8周年記念セレモニーin福島実行委員会世話人代表、キリスト愛の福音教会牧師)
◇  ◆  ◇
同記念セレモニーは、2011年に起きた東日本の地震、津波とそれに伴う原子力発電所の事故によって福島県が受けた被災を振り返り、未来を展望する目的で、7周年の昨年に引き続き、開催されたものです。
福島に縁のある方々が一堂に会し、共に歴史の主権者である神様の前に頭を垂れ、諸教会のため、被災者のためとりなし祈り、共に新たな未来に歩を進めようと、第一部記念礼拝、第二部震災の記憶を語り継ぐ会、第一部と第二部の間にミニコンサート開催という充実の時間でした。
記念礼拝においては、会場となった教会の現在を知らせるDVD上映を通し、なお放射能災害が被災町民に暗い影を落としていることを覚え、そのような中でも引き上げてくださる主の御手の確かなることを賛美し、祈り心で御言葉の解き明かしに耳を傾けました。
奨励は、1995年、兵庫県西宮市において被災経験をしながら復興支援のため中心的な働きを担った小平牧生師(基督兄弟団理事長)が講壇に立ち、Ⅰ歴代誌28章9〜10節、20〜21節から、「勇気を持って」という題でメッセージが語られました。震災復興の働きに加え、同教団内で必要に迫られ、兼牧することになった他教会の問題に「勇気を持って」取り組むことになったエピソードを通し、「勇気は自分の内から出てくるものではなく、外から与えられるもの。自分の外から、神様から与えられる勇気を持ちなさい、勇敢でありなさいと聖書は教えている」、「自信があってするのではなく、神様から与えられる勇気をいただいて、井戸の水を汲むための誘い水になるような働きに自らを費やすことで、泉が湧く、神様の不思議がなされる」と語られました。震災後を歩む、福島県内外の教会にとって大きな希望と励ましに満ちたメッセージでした。
その後、応答の祈りに導かれ、震災が起きた午後2時46分に黙祷を捧げました。また、角笛が吹き鳴らされ、9年目を歩み出す時とされました。
続いて行われたミニ・コンサートでは、神奈川県から駆け付けたクラウド・バイデーと同教会のクワイアー(いずれも大和カルバリーチャペル)が証しを交え、賛美をささげ、共に主を見上げる時となりました。
震災の記憶を語り継ぐ会では、10のテーブルに分かれ、お互いに8年間を振り返り、分かち合う時間を設けました。一括りにはできない8年という歳月を前半、後半の4年ずつに分け、色で表現することから、個々人が自分の内的心象の世界がどのように移り変わったかを自ら気づき、二人一組でインタビューすることにより、自分自身の体験を語る機会を設けました。さらにスモール・グループでインタビューした内容を披露し、フリートークを含め、自分の体験と他の参加者の体験を照らし合わせながら、自分自身の立ち位置を見つけることになりました。
セレモニー終了後、「神様から勇気を与えられて進んで行きたい」、「圧巻の賛美でした」、「色の変化から自分の心の変化に気づき、語り合うきっかけにさせてくださったのは、なるほど! でした」などのアンケートが残され、限られた時間ながら、密度の濃い内容であったことを実感しました。