2015年06月28日号 3面 

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NGOや政府関係者、研究者、学生らが集い熱心に聞き入った。©World Vision 写真提供:ワールド・ビジョン・ジャパン

世界の子どもを取り巻く環境はまだまだ厳しい状況だ。

2000年に策定された国際的な開発目標MDGs(ミレニアム開発目標)は、今年、達成期限を迎える。8つの目標のうち4番目の「5歳未満児の死亡率を1990年の水準の3分の1にまで引き下げる」という目標の達成は困難だ。9月には国連において2030年までの新たな目標(ポスト2015開発アジェンダ)が策定される。

これらの働きには、政府、諸団体とともに、キリスト教NGOも貢献している。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ、www.world vision.jp/)は政府、学識、国際機関の関係者を集め、6月8日に国際シンポジウム「MDGsから『ポスト2015開発アジェンダ』へ ~救えるはずの子どもの命を、すべて救うために~」を東京・中野区の同所で開催した。次期開発目標では、最も弱い立場にいる子どもたちへの支援を優先すべきこと、などが話し合われた。 【高橋良知】