「イエスがしたように愛を形に」 「TORCH夏の陣」で長沢崇史さん

(1面からつづき)賛美からメッセージへと、まさにバトンリレーのようだった。
「平日の夜なのに、こんなに集まってくれてありがとう。最高の時間にしましょう!」。最初に登場したのは4人組ロックバンド「ナイトdeライト」。「NIJI」などのオリジナル曲をテンポよく歌うと、それに呼応するかのように会衆も立ち上がり、手を振った。会場は一気に盛り上がった。
次にバトンを受け取ったのが次世代を担うユースで構成された賛美チーム「THIRD PLACE WORSHIP」。リーダーの恵梨香グレイスさんが「イエス様は十字架を通して愛を示してくださいました。そのことを思い浮かべながら賛美しましょう」と語りかけ、会衆と共に「その愛よりも」を賛美。本日のメッセンジャー長沢崇史さん(カナンプレイズチャーチ牧師)が作詞作曲した、イエスの愛を歌った賛美だ。会場全体が優しい空気に包まれた。
次にゴスペルシンガーの堀井ローレン、MARISA、Migiwaによるウィメンズワーシップ。詩篇103篇の御言葉を歌った「主をたたえよ 魂よ」では静かに、「輝く日を仰ぐ時」では一転して力強くと、洗練された歌唱力とハーモニーに会衆は魅了された。
次にゴスペルシンガーの塩谷達也、美和とユースクワイア、ダンスチーム「アライズ&シャイン」がバトンを受け継ぐ。「毎日この世界の中で苦闘して、やっとたどりついて〝ユーアーグッド〟と叫ぶことができる。この世界にはいろんな戦いがある。私たちは疲れる。でも、あなたの庭に過ごす時に回復がある。荒野のような風景かもしれないけれど、あなたの約束を受け取りますと、まだ見ぬ天を慕い求めていきましょう」と塩谷達也さん。「鹿のように」とオリジナル曲「ユーアーグッド」、「あなたの庭で」を賛美した。
最後にバトンを受け取ったのがメッセンジャーの長沢さん。長沢さんは「あなたはイエス様のファンですか、弟子ですか?」と、会衆に問いかけた。「私たちはみなイエス様が大好き。でもファンと弟子は全然違う。ファンはイエス様のように生きる必要はない。しかし弟子は、イエス様のような生き方を自分の生き方にしないといけないという使命があります」
「光は何によってもたらされるのか。それは私たちが互いに愛し合うことによってです」と長沢さんは言う。「このTORCHのために祈る中で示されたのは、この集会を成功させたいとか、どれだけの人を集めようかという以上に、この集会を通してほんとうにイエス様の御心だけがなされていくのを見たいということ。イエス様は何を願っておられるのか。『私が愛したように、あなたがたは互いに愛し合いなさい』ということではないか」
「愛は形にしないといけない」とも語りかけた。「イエス様も弟子たちにバトンを渡す時に、儀式をしたわけでなく、愛を形に現された。イエス様は弟子たちの足を洗った。足は体の中でいちばん汚いところ。愛するとは、その人の足にまで低くなっていくこと。その人の汚い部分を受け入れるということです」
「愛するとは、時に傷つくことだ」とも言う。「自分の持つもの全部をこの人に引き継ごうと、期待し時間を割いた若者が教会を離れていく。何でつらいか、傷つくか。愛しているから。でもイエス様こそ私たちのために十字架にかかり、誰よりも傷付いてまで愛を示してくださいました」
「愛を形にしましょう」との長沢さんの呼びかけで、30歳より上の世代が30歳より下の世代に手を置いて祈り、続いて下の若者が上の世代に手を置いて祈る時をもった。【中田 朗】