写真=13日の礼拝堂

台風19号による夏井川の氾濫のため、福島県いわき市赤井地区にある単立アンバサダーキリスト教会(トーマス・デイビス牧師)は、床上浸水で一階の礼拝堂に被害を受けた。所有している自動車2台も水没。断水が続いている。

写真=13日の教会周辺

トーマスさんの妻の由美子さんは、「赤井地区では、32年ぶりの氾濫で、周囲の人も予想していなかった。会堂の2階を牧師館としているが、夜中の12時ころに夫が外をみると、水が来ているのが分かった。すでに一階の礼拝堂は浸水していた」

水は1メートル30センチほどまで上り、礼拝堂にあるものが皆使えなくなった。翌朝は日曜日だったが、水が入り、教会員も来られず、礼拝はできなかった。

水は午後23時ころには引いたが中は泥だらけ。「トイレや洗礼槽も逆流して水が吹き上がっていた」と話す。

夕方には教会員が様子を見に来てくれた。また友人で、東日本大震災以前から教会災害支援に尽力してきた五十嵐義隆さん(一般社団法人 日中同・草・路センター 代表理事)が駆けつけ、人脈を生かし支援を募った。

起業支援などでつながりのあった高校生らが、学校が休みの期間、積極的に作業を手伝い、そのつながりで助け手の輪も広がった。

写真=16日の状況と教会周辺

「皆さんのおかげで回復しつつある。だが地域の被害も大きい。教会の復旧の目処がつけば、近隣のお手伝いにも行ってもらえれば。川の対岸の平窪地区にも被害があり、付近に教会員も住んでいます」

五十嵐さんも同教会を拠点としたボランティア活動に備えている。「断水が広範囲にあり、先生方は車での移動もできなかった。まず水を運ぶところから始まった。高校生たちは学校が再開する。また私たちのネットワークでも支援を募る必要がある」と話した。

東日本大震災に続いて、2回目の大災害を経験したことになるが、由美子さんは、「このような状況の中でも主の恵みは十分にあるという確信がある。このような中で落ち着いた生活もできている。そのことは大切なことだと思いました」と述べた。

具体的な経済的支援も必要になる。

義援金は、

郵便振替 名義アンバサダーキリスト教会、記号02230-9、番号47341

TEL0246-21-6977