JECAで初めて 「全国信徒大会」開催

日本福音キリスト教会連合(JECA)は、1992年の発足以来初となる全国規模の信徒大会、「JECAフェス~JECA全国信徒大会~」を、10月13~15日、愛知県蒲郡市のホテル竹島を会場に開催した。大会初日は台風19号通過の直後で、東日本の各地で被害が出る中、交通機関の運休遅延が危ぶまれたものの、全国九つの地区から約180人が参加した。
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大会は、「一般の部」と39歳以下限定の「青年の部」で構成されていたが、初日夜から始まった最初のプログラム「ウェルカムパーティー」は合同で、バイキング形式の立食スタイル。トレイを手に料理の列に並ぶときから、初対面の自己紹介があちこちで始まったが、「台風は大丈夫でしたか」が会話の糸口の決まり文句のようだった。食事も一段落すると中野島キリスト教会員のゴスペル・シンガーMigiwaによるコンサート。歌とともに、自身の不登校から立ち直って賛美の世界に導かれた証しも交え、ディナーショーのような時間を演出。
二日目。青年の部のテーマは「きょうかい だい主キ」。七飯福音キリスト教会牧師の杉本潤氏が、神を愛する教会、教会を愛する私たちについて、2回の集会でメッセージ。伝道やLGBTQなどをテーマに七つの分科会が開かれ、その他にも賛美集会、夜にはNight Caféで交流した。
一般の部のテーマは「信徒による証しの力の可能性」。テーマ別分かち合いでは、「教会と地域」「教会をとりまく難問」「神のみこころとは」など、七つのテーマを設定。1時間のセッションが2回開かれ、綿密に用意されたテーマ毎の「分かち合いの手引き」と各世話役の進行により、結論を求めるのではない、深い意見交換が行われた。夕食後のプログラム「黙想と礼拝」では栄聖書教会牧師の末松隆太郎氏が「一粒の麦」と題して説教した。
最終日は、青年たちはスモールグループで祈りあう時間を持ち、一般の部では分かち合いのまとめが行われ、最後に合同で神様への感謝を、賛美と祈りをもって捧げた。【髙橋昌彦】