ZOOM使ったオンラインミーティング開催 集まることをやめないために はこぶね便事務局鈴木氏 新しい選択肢提示

新型コロナウイルスの感染が国内外に広がり、教会は礼拝堂での礼拝の休止・延期、祈祷会や愛餐会中止などの対応に追われている。そんな中、ウェブセミナー「オンライン会議ツールZOOM(以下ズーム)を使った双方向オンラインミーティング」(キリスト教専門広告代理店「はこぶね便」事務局主催)が3月3日、開催された。講師はズームを使って、セミナーやコーチングを多数開催してきた鈴木大輝氏(町田グレースチャーチ牧師、はこぶね便サポートスタッフ)。鈴木氏は「テクノロジーが発達している現在は、対面でできることの多くがオンラインで代替できる。神の国建設のために、『今できること』として、オンライン会議という選択肢を手に入れてほしい」と呼びかける。【中田 朗】

当日は、はこぶね便のメールニュースやフェイスブックでセミナーを知ったクリスチャン45人が参加。中にはフランスからの参加者もあった。
最初に「なぜオンラインミーティングが必要なのか」の説明で、「ある人たちの習慣に倣って自分たちの集まりをやめたりせず、むしろ励まし合いましょう」(へブル10・25)を引用。「今は教会の集まりでウイルスが媒介されてしまうというリスク、そのことによる命の危険、社会的な信用の失墜というリスクもある。だからこそ、テクノロジーという解決策(ライブ配信やオンラインミーティング)を一つ持ったらいいのではないか」と提案し、①ズームの基本機能、②ズームではないツール(LINE、Skype〔以下スカイプ〕)との比較、③導入の際の壁や乗り越え方、④ズームを使った礼拝・祈祷会・セミナー・イベントの可能性、などについて言及。
①ではビデオ通話、画面共有、スピーカー/ギャラリービューの切り替え、チャット(全体/個別)、録音(ホストのみ)、ホスト権限委譲、などの機能があると説明した。
②では、スカイプと比較。「スカイプはソフトをパソコンにダウンロードしインストールする必要があるが、ズームはミーティングIDをクリックすればインストールされる。スカイプを始めるには参加者全員がアカウントを作成する必要があるが、ズームミーティングに参加だけならアカウントは不要。URLをクリックするだけで参加できる」と、ズームの使い勝手の良さを伝えた。
③では、「最初の入室の壁が大きい」と指摘。その壁を乗り越えるための準備の一つとして、「一度入室してもらう」を挙げた。「『やってみないと分からない。でもやってみたら簡単だった』ということがある。だから一度入ってもらうためにはどうするか。今回は集まりのしばらく前からオープンしていたが、そういうことも必要。物理的なハードルだけでなく、心理的なハードルも下げていくことができれば、壁を乗り越えられるのではないか」
④では、祈祷会(賛美、代表祈祷、賛美、メッセージ、祈祷課題のシェア、別れて祈り)、学び会・セミナー(挨拶、自己紹介、講演、シェアタイム、雑談)、スモールグループ(日常の分かち合い、祈祷課題の共有、分かれて祈りの時間)はズームですることが可能だとし、「役員会や総会の匿名での投票にはハードルがある。礼拝・聖会はライブ配信がお勧めだ」と提言した。
当日は、参加者もズームを体験しながら鈴木氏の説明に耳を傾け、質問もした。参加者の約4割は「ズームは初めて」という人たち。鈴木氏は、「いつも使っている私にとっては普通だが、そうでない人には雲の上みたいというギャップがある。それを埋めていくためこういう機会を持たせてもらった」と、開催意図を語った。
第2回目がほぼ同じ内容で3月31日午前10時から11時30分まで開かれる。参加ミーティングのURLはURL https://zoom.us/j/869034954 当日に向けての準備にはURL https://zoomy.info/manuals/what_is_zoom/を参照。フェイスブックページURL https://www.facebook.com/events/648237735748392/ 問い合わせはEメールinfo@hakobunebin.com