礼拝・集会自主的休止 メッセージは動画で レポート・高橋眞治( ウィーン日本語キリスト教会牧師)

 3月3日にオーストリアの首都ウィーンから直行便で羽田に一時帰国した。その時点では、イタリアからオーストリア西部のチロル州在住の男性2人が新型コロナに感染し隔離治療に入り、またイランから戻った男性が発症し隔離治療に入ったとの在墺日本大使館情報だった。
4月20日の時点では、オーストリアの国内感染者1万4千775人、亡くなった人470人。既に首相からテレビで非常事態宣言が出され、市民生活に詳細な規制が行われている。
教会は人が集まる所なので、礼拝や集会は行政の指示に従い休止している。ウィーン日本語キリスト教会月例会も礼拝を休止し、休止期間中はYouTube動画による牧師礼拝メッセージを個人個人で聞くことでしのいでいる。メンバーはみな御言葉に渇いているので、しっかり聖書メッセージを送信している。LINEの無料電話で毎週話をし、教会の方々の状態を把握するよう努めている。教会員及び家族には、今のところ感染者は出ていないと聞いている。
私たちの教会は音楽関係の方々が多いので、コンサート、オペラは当然休止になっている。ただし、スーパーは営業しており、生活物資が無くなる事態は起こっていない。なくなればすぐ補充されるよう備蓄されているので、パニックは起こっていない。
私は、支援をしてくださっている教会へのデピュテーションのために、3月に一時帰国したが、現在、各教会を回り、ウィーン日本語教会の状況も伝えている。
礼拝が休止になって気付くことは、礼拝は兄弟姉妹たちが互いに神の民であることの確認の場であることだ。欧州にある30余の日本語教会が私たちも含め、この困難の中でも福音を伝えていく使命を保っていきたい。
ウィーンから東欧へ、中央アジアへ、中国へ、そして日本へと世界宣教のネットが結ばれるように、祈って取り組んでいる。