5月31日号紙面:【ペンテコステ特集】コロナ禍の最中で聖霊に励まされて前進する フィリピン インマヌエル綜合伝道団派遣 豊田 常喜
3月13日に緊急事態宣言が発令され、2か月が過ぎた。今頃は任期4年(第三期)を終えて帰国し、いつも支援して下くださっている教会を巡回し、兄弟姉妹と再会しているはずが、感染拡大で延期となっている。先日、私たちが住むパンガシナン州のロックダウン(封鎖)解除予定日の直前に、解除は取り下げられ、延期となった。今回でロックダウン解除取り消しは2回目。10人以上で構成された集会の自粛要請は継続され、教会も例外ではなく、すべての集会は引き続き中止となった。政府からはオンラインを含んだ柔軟な学習方法を用いて新学期を始めるよう要請されているが、私も含め教師たちは暗中模索しながらその準備に取り掛かっている。ただ、学校内に学生たちの姿を見ることができなくなるのが残念でしかたない。
こうした困難な状況にもかかわらず、私たち家族が楽しみにしているのは、日本から配信されている聖日のオンライン礼拝だ。動画配信サービスを利用した単一方向型礼拝とウェブ会議ツールを利用した双方向型の礼拝に出席している。その礼拝では、挨拶、報告、証しなどの機会も与えられ、教会の皆さんの顔を拝見し、声を聞き、また祈り合うことができてとても励まされている。パウロはテサロニケにある教会への巡回が阻まれたとき、「あなたがたの顔を見たいと、なおいっそう切望しました」(Ⅰテサ2・17)と手紙に書いている。パウロに言わせるなら、私たちの今の状況は何というぜいたくだろうか。しかも、牧師を通して語られるメッセージ(説教)もライブで聞くことができる。何という恵みだろうか。
コロナ禍にある今、アブノーマル(異常)と言わざるを得ない事態に直面している。使徒の働きを読むと、教会がいくつもの異常事態に直面し乗り越え、成長していく様子が描かれている。、、、、、、