5月31日号紙面:カナダ 住民の多くが自宅で過ごす 「自分の行動が周りを守る」 カルガリー在住 栗山泉さん
カナダでは4月26日現在、感染者数は7万4千613人、死者数5千562人で、特にオンタリオ州、ケベック州で感染者が急増。現在、学校は休校、ほとんどの渡航者が入国禁止、飛行機もバスも止まっている状態だ。全住民に不要不急の外出制限が国から出され、街は食料品、医薬品、ガソリンなど生活必需品を売る店以外は閉まっているという。カナダ中西部のアルバータ―州カルガリー在住の栗山泉さんに話を聞いた。
◇ ◆ ◇
「ナショナルパークの入口には係員はおらず公衆トイレには鍵がかかり、人が感染する可能性のあるところは閉鎖しています。私たちはリスクの高い高齢者の扱いで、娘家族への訪問も制限されています」。と栗山さんはこう語る。
このように、カナダでは厳しい措置を取っているが、栗山さんはそれを好意的に受け止めている。「3月に入ってすぐに、トルドー首相は『自分のためではなく、自分の愛する家族のことを思って外出を自粛するように』とメッセージしていた。自分は大丈夫でも、知らないうちに感染させているかもしれない。だから自粛してほしい、と。このメッセージはとても良かった。お互いを守るためという意識が浸透しているので、カナダに住む人々の多くが自発的に家で過ごしている。休業補償もしっかりし、悩まずに家にいられるのでしょう」
カナダでは州によっては5人以上集まることは禁止されており、教会堂で礼拝を捧げることは難しい。それでカナダ教会のほとんどは、早い段階からオンライン礼拝に切り替えているという。、、、、、、