危機感を“喜祈感”に変え歩む 本屋の存在意義12 ▽恵泉書房

“著者、編集者、読者が一緒につくる雑誌が鍵”      
書店創立40周年「教会、学校、園、施設に支えられてきた」

日本のキリスト教会の教勢、出版メディア状況の中でキリスト教書店は様々な課題を抱えてきた。さらにコロナ禍が大きな打撃を与えた。各地のキリスト教書店がそれぞれ抱える課題とは何か。書店にどんな可能性、存在意義があるか。教会と歩む宣教の視点で見ていく。
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京成線千葉中央駅西口、マンションやオフィスビルが並ぶ一角に、礼拝、集会などで活用されている千葉クリスチャンセンターがある。その2階にあるのがキリスト教書店(有)恵泉書房だ。1980年に創立し、 今年40周年を迎えた。
店長の関達夫さんはこう振り返る。「当初より地域の教会、関連団体(学校、園、施設など)のお祈りとご利用に支えられ感謝です。当初は小さな店舗を構えつつ、千葉県内を外販中心で営業していた。ある時期、教会に当店を含め4書店が出入りするくらい活気があった。しかし、その頃も書店としての危機感はあり、実際40年間に全国で40店舗以上キリスト教書店が廃業している。、、、、、、

2020年7月26日号掲載記事

恵泉書房 関さんおすすめの書籍

『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン著、日本キリスト教団出版局、2千640円税込)。現在毎朝のデボーションで使用しています。1日1頁の短い言葉に、副題にあるように「暮らしにいのちを吹きこむ366のことば」をいただいています。


『宣教師フロイスが記した明智光秀と細川ガラシャ』(守部喜雅著、いのちのことば社、千430円税込)。「聖書を読んだサムライたち」のシリーズ最新作。それぞれの時代に御言葉に触れ、どのように生き抜いたか、ドラマや一般書では見落としてしまいそうな部分を入念に調べ紹介されています。