「コロナ禍で学ばされている宣教の在り方」テーマに近藤氏 不安を抱く者として平安語る AAJ 第4回新型コロナウイルス対策セミナー

「アジアンアクセス・ジャパン(AAJ)第4回新型コロナウイルス対策セミナー」が8月4日、Zoomウェビナーで開催。「コロナ禍で学ばされている宣教の在り方~『チャンス』という視点で人々に近づく宣教からの脱却~」と題して近藤愛哉氏(保守バプ・盛岡聖書バプテスト教会牧師、3・11いわて教会ネットワーク代表)が発題し、高澤健氏(AAインターナショナル副総裁)が応答した。モデレーターは播義也氏(AAJナショナルディレクター、保守バプ・恵泉キリスト教会埼京のぞみチャペル牧師)。
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近藤氏は、「クリスチャンでさえも教会に集まれなくなった状況の中で、積極的に未信者を誘うことも難しくなった。この中でどのようなことが求められているのか、世界中の教会が突きつけられている」と語る。「待つのも出ていくのも、積極的に人に会いにいくのも難しくなった。今頃は子どもたちのためのキャンプで奔走している時期。今年は家族と共に過ごしている。これは、神様から与えられた休息と共に、活動を精査するための期間だと捉えている」
そんな中、オンライン活用に手応えを感じたと言う。「教会に直接足を運ばなかった家族が家で一緒に礼拝中継を見、沖縄にいる教会員が参加できるようになった。オンラインでの聖書の学び会、会議が当たり前になった。一方、この緊張感の中でどんなメッセージを語るのか、が問われている」

写真上左から播氏、高澤氏、写真下が近藤氏

その上で、「3・11後の気になる構図」として「『段差』を利用した宣教」にふれた。「それは、『持つ者』が『持たない者』に、『安全地帯』から『被害を受けた地域』に施す宣教、もたらされた『不幸』を見てほくそ笑みながら近づく宣教だ。『大きな災害が起きると扉が開かれる。宣教のチャンスだ』と。そういう言葉はほとんど安全地帯にいる人から届くもの、、、、、、、

2020年9月6日号掲載記事