国連は、世界に広がる食料問題や飢餓、極度の貧困を考え、解決していくことを目的に1981年、10月16日を世界食料デーに定めた。ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)はこの日に合わせ、10月1日から11月30日までを「2020世界食料デー月間」とし、活動報告や飢餓啓発講演を行う大会や、初のYouTubeオンライン世界食料デー大会などを開催する。
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今年はコロナ禍での開催のため、大会は仙台、滋賀、京都、東大阪、芦屋、岡山と、6地区6大会(うち4大会がオンライン)と、例年の5分の1に減少した。
この現状に対処するため、10月16日にハンガーゼロの若手スタッフが企画・担当する「オンライン世界食料デー大会」を午後8時から10時まで開催する。通常のような講演、現地報告主体のプログラムではなく、アフリカの代表的な食材紹介コーナーや視聴者が参加できるボードゲームなどを盛り込むなど、誰でも支援先のアフリカに興味をもち、楽しんでもらえるプログラム構成だ。
また、食料デー募金に賛同してもらうため、①現地スタッフの活動報告(ルワンダ、コンゴなど各11分)、②飢餓啓発講演(12分)、③食料デー礼拝説教(18分、田村治郎牧師)、④ハンガーゼロ親善大使(森祐理、ソン・ソルナム、小堀英朗、ナイトdeライト、各20分)などの各種動画を配布し、各教会での礼拝や支援会など募金アピールに活用してもらえるよう準備。子ども向け教材として、支援するアフリカ5か国について考えたり、親子で調べたりできる小冊子「アクション・ブックレット」(A5判8頁)も配布する。「国連は2030年までに『飢餓をゼロに』という持続可能な開発目標(SDGs)を掲げているが、今年のコロナ感染拡大とバッタの大発生で飢餓人口はむしろ拡大していくと警鐘を鳴らしている。ハンガーゼロは、この状況下だからこそ支援の手を強めていく決意を新たにしている」と、応援を願っている。

今年の一食分募金は「アフリカの希望のために」として、コンゴ民主共和国、ルワンダ、エチオピア、南スーダン、ケニアで、子どもたちの学校給食、エイズ孤児や貧困から脱却を図る農家支援、コロナ感染対策などに用いる予定だ。
食料デー大会の開催情報は公式ウェブサイトURLwww.hungerzero.jp/を参照。YouTubeオンライン大会は専用チャンネル「hungerzero」で検索(10月以降、食料デー関連の各種の動画を順次アップ)。一食分募金の参加方法は▽公式ウェブサイトから(準備中)。▽大会会場で。▽郵便振替から。郵便振替00170・9・68590日本国際飢餓対策機構(記入欄に「世界食料デー」と明記)。

食料デー動画の申し込み先は、Tel03・3518・0781(ハンガーゼロ東京事務所)、この件の問い合わせはTel072・920・2225(広報)か東京事務所まで。

世界食料デーの案内