新コロナウイルス感染拡大の影響で、今年は地域教会が協力して開催する各地の市民クリスマスが中止を余儀なくされている。そんな中、今年で45回目を迎える北九州市民クリスマスは、オンラインでの開催を決断した。実行委員長の原田昌樹氏(CCNZ日本・北九州希望の光キリスト教会牧師)に話を聞いた。

 最初、原田氏は「コロナ禍なので、会場での開催は断念。『あんまり無理しないほうがいい、見送りかな』と思っていた」という。だが、実行委員会のメンバーの一人が、「ウェブだったらできるのでは」との案を出した。主に北九州で活躍しているゴスペルシンガーや牧師にビデオカメラで撮影した映像を送ってもらい、それを編集して番組制作し、Youtubeでネット配信するというもの。実行委員会のメンバーの中には、ウェブに詳しい人も何人かいた。「イエス様は大好きだが、市民クリスマスから距離を置いていた牧師、信徒が『それなら自分も協力したい』と、戻ってきてくれた。今までは牧師が中心だったのが、賜物をもった人たちが中心に準備を進め、逆に牧師、伝道者は背後で応援という形になった」と語る。
「ウェブだと全世界に届く。だからいいものを作ろう」という思いも強まったという。「今までは、会場に来られる人数分しかメッセージを届けられなかったが、ウェブでは北九州の枠を超え、いつでも伝えられる。だから、クリスマスが終わってもずっと残る、いいものを作ろう、と」
 テーマは「差し込む光 あなたの心に」。メッセンジャーは原田さん、後藤献一さん(サンライズコミュニティー・チャプレン)。音楽ゲストは中山栄嗣、大宮香織、RAM’s Voice、Manna Niiizumi & kids、Samuelle、梅光学院中学校高等学校ハンドベル部・合唱部。
時間は45分ほどで、Youtube配信は12月6日午前10時に開始。北九州市民クリスマスのウェブサイト(URL http://xmas.kita-9.com/index.html)で試聴できる。