「中村哲その生涯」ミュージカルで 高槻聖書バプテスト教会クリスマス・コンサート

高槻聖書バプテスト教会主催のクリスマス・コンサート「君の心に本当のクリスマス28『中村哲その生涯』」が、12月19日午後3時から、高槻市立生涯学習センター2階多目的ホールで開かれる。入場無料。昨年12月4日にアフガニスタンで凶弾に倒れた、国際NGOペシャワール会現地代表の中村医師の生涯をミュージカル形式で公演する。
脚本、演出は長年東京でプロの演劇人として活動していた同教会の立花秀子さんと仁さん夫妻が担当。出演は教会員。歌は二期会所属の声楽家上山三津子さん。新型コロナウイルス感染拡大のため出演者は少人数になるが、映像も駆使した見応えあるステージになると、立花さんはじめ教会員は意欲を燃やしている。
「クリスマスは日本でいちばん福音を伝えるチャンス」だと、同教会は1993年以来毎年クリスマス・コンサートを開催、今や地元の恒例行事となった。長年公演を支えてくれたホールスタッフの中から、信仰を持った人もいる。

舞台練習の様子。左から現地スタッフ役、患者役、中村哲役

ミュージカルではこれまで、長谷川保さんや山形県のフォスター宣教師ら、知る人ぞ知るクリスチャンの生涯を取り上げてきた。今回中村さんをテーマにしたのは、同教会のジョージ・H・キング牧師の発案。日本バプテスト連盟のクリスチャンだった中村さんの訃報に接し、キング牧師は「同じバプテストの群れとしてスルーしてはいかん」と、即決した。
中村さんはアフガニスタンの人々に医療を提供すると共に、人々の健康と生活の根本的解決を目指して、自ら土石を担いで荒れ地に水を引いた。多くの人がその死を悼み、追悼式典では大統領自ら棺を担いで敬意と弔意を表した。今回のミュージカルは、中村さんの生涯を通してその信念に触れ、クリスマスの本当の意味に思いをはせる時となる。
入場制限のため当日は先着150人。希望者にはDVDを配布する予定。問い合わせはTel072・687・0755、Fax072・680・2130。