【神学校特集】目的を共有し、どんなことからも学ぶ 聖契神学校校長 関野祐二

双方向オンライン授業にテレビ会議アプリZoomを用い、授業の配布資料や提出レポート、クイズ、学生とのやりとりをオンライン授業支援ツールGoogle Classroo
mで一括管理(注・特定企業を宣伝する意図はありません)。IT弱者を自認する私に、こんな時代が訪れるとは、1年前には全く予想もしていませんでした。準備期間がないまま2020年4月末に見切り発車。各教師が授業内容すべてをオンラインのみで実施できるのか、発想の切り替えと技術的課題を教師会で共有し、手探りしつつネットでアプリの使い方を学習、まさに走りながら走り方を習得する感覚です。
9か月続けてみて得たのは、「要は考え方次第」という教訓です。紙媒体は今でも好きですし、対面授業はやりやすいですが、それがかなわない状況下にあっては、オンラインの良さを見つけよう、活(い)かそうと思い直したのです。秋恒例の連続セミナーもオンラインで開催しましたが、各地から受講者が参加し、図らずも継続教育の全国展開が実現しました。都心で通学主体の単位制、働きながら教職レベルの学びを提供し、卒業後もフォローする、こうした本校のコンセプトに、オンライン学習という形態はマッチしていたのです。
ところで、私が神学校でも教会でも個人のレベルでも大切にしている原則、それは「自分とは違う意見や神学からも何かを学び取る」、言い替えるなら「一部をもって全体と考えず、相手を全否定しない」ことです。ひとことで言えば、、、、、、

2021年1月3・10日号掲載記事