2020年は全世界をコロナ禍という闇がおおった苦難の年でもありました。この闇の世界に、教会は光を掲げることができるのでしょうか。今こそ、破れ口に立って、神の平安を祈るとりなし手を必要としているのかもしれません。
デンマークの思想家で実存主義の創始者と言われるキェルケゴールの祈りに出会った時、大きな励ましを受けました。この祈りを知った主にある老婦人は、老人ホームで、「主よ、私が認知症になっても、あなたに感謝を捧げることを忘れることがありませんように」と祈りました。
苦難の中に捧げられた祈りは、時代を超えて、今の私たちに生きる勇気を与えてくれます。絶望の中で、徹底的に自らの無力さを示され、それだからこそ、神の力強い御手の守りを体験できる。それだけでなく、自分たちを迫害する者たちへの愛さえ生まれてくる奇跡があることを、殉教者の祈りから教えられるのです。

【守部喜雅】

平和の道具としてお使いください…

アッシジのフランシスコの祈り

なお、感謝することを

キェルケゴールの祈り

ディートリッヒ・ボンへッファーの祈り

モンタヌスとその友人たちの祈り

来年1月教文館で守部喜雅・絵画展「祈りの風景」

2021年1月16~31日。東京・中央区の銀座・教文館3階・画廊ステラで。祈りの言葉の題材は、ゼーレン・キェルケゴール、ラインホルト・ニーバー、アッシジのフランシスコ、ディートリッヒ・ボンへッファー、ルドルフ・ボーレン、名もなき殉教者たち、ほか。

詳しくは紙面で

ウェブ版→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/

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