1月24日号紙面:榊原寛氏逝去 放送伝道、OCC、国際支援に献身
放送伝道、OCC、国際支援に献身 榊原寛氏逝去
福音放送のパーソナリティーとして知られ、「バラ先生」の愛称で親しまれた榊原寛氏が、12月24日多系統萎縮症のため亡くなった。79歳だった。告別式は、12月28日に、お茶の水クリスチャン・センター理事長で義兄の村上宣道氏の司式により行われた。喪主は妻の邦子氏。
1941年、静岡県浜松市に生まれる。17歳までの5年間ノイローゼで引きこもるが、隣家に教会が移転してきたことがキリストとの出会いとなり、受洗、献身。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団伊東キリスト教会、茅ヶ崎キリスト教会、東京目白・朝霞仲よしキリスト教会、単立・東京シャロームチャペルで牧師を、教団においては、教団委員、伝道局長、キャンプ委員長などを務めた。
太平洋放送協会では理事長とともに25年間「世の光」「ライフ・ライン」のパーソナリティーを、また13年間米国サンフランシスコ地区テレビ「みえますか愛」に出演して、わかりやすい語り口で福音を語った。ワールド・ビジョン・ジャパン理事長、国際開発救援財団副理事長、お茶の水クリスチャン・センター副理事長を歴任し、昨年4月からは同センター顧問に就いていた。著書に『あなたを生かすもの』『生きること歩くこと』『しなやかな心で生きる』『それでも主が共に』『愛されて生きる』他。
生前多くの場で働きを共にした村上氏は、告別式の説教で「バラさんは、羽鳥明先生をして『放送伝道のために生まれてきたような』と言わしめたほどの人だが、彼のお話とその軽妙な司会は、技術ではなく、彼の本質的な優しさからにじみ出たもの。宣教への情熱は、自らの新生の体験と、次男良哉君を事故で失った悲しみが原点だろう。御国では主と良哉君が待っている」と語った。